Shopify会員登録の情報追記

【Dawn対応】Shopifyの会員登録フォームに独自項目を追加!初心者でもできる日本仕様カスタマイズ

はじめに

Shopifyで会員登録機能を導入することで、顧客管理が効率化され、リピート率の向上やマーケティング活動の強化につながります。しかし、標準の会員登録フォームは日本市場に最適化されておらず、姓名の順序や追加で必要な情報を取得できないという課題があります。

この記事では、Shopifyの会員登録フォームを日本仕様に最適化し、誕生日や性別などの追加情報を取得できるようにカスタマイズする方法を解説します。初心者の方でもコピー&ペーストで実装できる、具体的な手順をご紹介します。

※無料テーマDawnを前提に解説します。

この記事で学べること

- Shopifyの会員登録機能の基本設定方法
- 姓名フィールドの並び順変更方法
- 誕生日・性別フィールドの追加手順
- カスタマイズに必要なコードとその実装方法

ECサイトの運営者として、顧客情報をより詳細に収集し、効果的なマーケティング施策を実施したい方に最適な内容となっています。技術的な知識がなくても、手順に従って実装できるよう、分かりやすく解説していきます。

実装のBefore/After

Shopifyの会員登録機能の基本と効果

標準機能でできること

Shopifyの標準機能として提供される会員登録フォームでは、以下の項目を収集できます:

- メールアドレス
- パスワード
- 姓名(名・姓の順)
- 住所情報

これらの基本情報だけでも、顧客管理やコミュニケーションに活用できますが、日本市場では姓名の順序が逆になっているため、違和感を感じる顧客も多いでしょう。

実装で得られるメリット

会員登録フォームをカスタマイズすることで、以下のようなメリットが得られます:

1. 顧客体験の向上
- 日本人に馴染みのある姓名順での入力
- 必要最小限の入力項目による手間の削減

2. マーケティング施策の強化
- 誕生日情報を活用したプロモーション
- 性別に応じたレコメンド機能の実装

3. データ活用の幅が広がる
- 詳細な顧客属性の把握
- ターゲティングの精度向上

基本設定の手順

会員登録機能のカスタマイズを始める前に、以下の準備が必要です:

1. テーマファイルのバックアップ
2. 開発環境の準備
3. 必要なファイルの特定

カスタマイズするファイルは以下の通りです:

- sections/main-register.liquid(会員登録フォームのメインテンプレート)
- assets/customer.css(フォームのスタイル定義)※必要に応じて変更

まず、Shopify管理画面から「オンラインストア」→「テーマ」→「アクション」→「コードを編集」を選択し、上記のファイルにアクセスします。以下の手順で各ファイルを編集していきましょう。

日本仕様への最適化方法

姓名フィールドの調整

日本仕様に合わせて姓名の順序を変更するには、以下のコード部分の順番を変更します(姓→名の順番に変更)

姓を入力する欄のコード

<div class="field">
      <input
        type="text"
        name="customer[last_name]"
        id="RegisterForm-LastName"
        {% if form.last_name %}
          value="{{ form.last_name }}"
        {% endif %}
        autocomplete="family-name"
        placeholder="{{ 'customer.register.last_name' | t }}"
      >
      <label for="RegisterForm-LastName">
        {{ 'customer.register.last_name' | t }}
      </label>
    </div>

名を入力する欄のコード

<div class="field">
      <input
        type="text"
        name="customer[first_name]"
        id="RegisterForm-FirstName"
        {% if form.first_name %}
          value="{{ form.first_name }}"
        {% endif %}
        autocomplete="given-name"
        placeholder="{{ 'customer.register.first_name' | t }}"
      >
      <label for="RegisterForm-FirstName">
        {{ 'customer.register.first_name' | t }}
      </label>
    </div>

初期設定は「名→姓」の順番でコードが記載されていますので、この順番を変更します。

誕生日フィールドの追加

誕生日情報を収集するためのフィールドを追加します。以下のコードを任意の場所に添付します。(今回はパスワードの下にコードを追記します)

<div class="field">
    <input type="date"
           name="customer[note][birthday]"
           id="CustomerBirthday"
           placeholder="誕生日を選択してください">
    <label for="CustomerBirthday">
        誕生日
    </label>
</div>

性別選択の実装

性別を選択できるドロップダウンメニューを追加します。先程追加した誕生日のコードの下に以下コードを添付します。

<div class="field">
    <select name="customer[note][gender]" id="CustomerGender">
        <option value="">性別を選択してください</option>
        <option value="male">男性</option>
        <option value="female">女性</option>
        <option value="other">その他</option>
        <option value="no_answer">回答しない</option>
    </select>
    <label for="CustomerGender">
        性別
    </label>
</div>

まとめ

Shopifyの会員登録フォームを日本仕様に最適化し、誕生日や性別などの追加情報を収集できるようにカスタマイズする方法をご紹介しました。これらの変更により、顧客体験が向上し、より効果的なマーケティング施策を実施できるようになります。簡単なカスタマイズなので、是非チャレンジしてみてください。

注意点

会員登録時の項目を増やす場合は、慎重な検討が必要です。理由は必要以上の情報収集はユーザーの離脱率を上昇させ、登録完了までのハードルを高くしてしまう可能性があるためです。項目を増やす場合は、各項目が具体的なビジネス目的やユーザー体験の向上にどう貢献するのかを明確にした上で、必要最小限の項目に絞ることをお勧めします(誕生日の情報取得は誕生日クーポンを配信する施策に活用するなど、目的意識を持った項目追加が重要です)。

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