【初心者向け】Shopifyメタフィールド完全ガイド|独自情報を簡単に追加する方法
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Shopifyのメタオブジェクトを活用し、データ管理を効率化する方法
Shopifyストアの運営において、商品情報や店舗データを効率的に管理したいと思ったことはありませんか?
この記事では、Shopifyの「メタオブジェクト」機能を使って、プログラミング知識がなくても情報管理を自由自在にカスタマイズする方法をわかりやすく解説します。商品詳細の拡張からFAQ、店舗情報まで、あなたのビジネスに合った活用法を見つけましょう。
この記事でわかること
こんな悩みを解決します
Shopifyを使っていると「メタフィールド」という言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、「メタオブジェクト」はまだ耳慣れない方も多いでしょう。
簡単に言うと、メタオブジェクトは自分だけのオリジナルデータ構造を作れる機能です。
メタオブジェクトの特徴は、情報をカードのようにセットで管理でき、それをサイト全体で使い回せることです。
例えば、FAQを一度作っておけば、どの商品ページにも簡単に表示できるようになります。
比較項目 | メタフィールド | メタオブジェクト |
---|---|---|
基本概念 | 既存の情報(例:商品データ)に紐づいて追加できる一つの項目。例えば商品に「色」という情報を追加できる。 | 既存の情報に紐づかず、複数の情報がセットになっている。例えば「お客様の注文」には注文日、商品名、個数などの情報をまとめて追加できる。 |
情報の持ち方 | 商品やページに紐づいて表示(表示箇所が限定的) | 必要な場所で参照できる |
データ管理 | 個別に管理(バラバラ) | 一括管理(グループ) |
活用シーン | 商品の素材・原産国などの単体情報 | FAQ・店舗一覧・商品仕様表など複数情報の集合体 |
つまり、メタフィールドが「商品に素材情報を追加する」といった単純な拡張なのに対し、メタオブジェクトは「店舗一覧を作って管理する」といったより複雑でまとまりのある情報を扱えるのです。
重要なポイント
メタオブジェクトは「定義」と「エントリー」の2つで構成されています。
定義は「どんな情報を扱うか」の設計図、エントリーは「実際のデータ」と考えるとわかりやすいでしょう。
ここからは実際にメタオブジェクトを設定する手順を見ていきましょう。どのような構成でメタオブジェクトを作るのか、設計を最初に考えることが重要です。今回は「イベント情報」のメタオブジェクトを作成し、「イベント会場」、「開催日付」、「開催場所」、「開催期間」の4つの項目を設定します。
メタオブジェクト定義の追加画面1
メタオブジェクト定義の追加画面2
イベント情報として必要なフィールドをそれぞれ追加していきます。
今回は画像のように「イベント会場」、「開催日付」、「開催場所」、「開催期間」の4項目を設定します。
フィールドの設定
各フィールドの設定
設定のコツ
「このフィールドを表示名として使用する」にチェックを入れると、後でエントリー一覧でわかりやすく表示されます。
今回はイベント情報なので「イベント」にチェックを入れます。
定義が完成したら、実際のデータを入力していきます
メタオブジェクト画面
エントリー情報の入力画面
イベント会場の登録
同じ手順で他のイベント情報を登録していけば、複数のイベント情報を一括管理できます。
一度設定した定義を使い回せるのがメタオブジェクトの大きなメリットです。
登録したメタオブジェクトを実際にお客様が見るページに表示する方法は2つあります
メタオブジェクトは「タイプ(メタオブジェクト定義名)」と「ハンドル(エントリー名)」と「キー(フィールド名)」を使って呼び出します。基本形式は以下の通りです。
{{ shop.metaobjects.タイプ.ハンドル.キー }}
今回のケースだと、テーマファイルに以下のようなコードを追加することで、特定のイベント情報を表示できます(cssは未実装)
{{ shop.metaobjects.event.event1.place }}
開催日:{{ shop.metaobjects.event.event1.date }}
場所:{{ shop.metaobjects.event.event1.address }}
時間:{{ shop.metaobjects.event.event1.time }}
実際の表示例
メタオブジェクトの使い方を理解したところで、ビジネスでどのように活用できるか、具体的な事例を見ていきましょう。
活用例(アパレル商品)
応用パターン
応用テクニック
「エリア」と「店舗」という2つのメタオブジェクトを連携させることで、エリア別の店舗一覧を動的に生成することもできます。
たとえば「関東エリア」をクリックすると、関東の店舗だけが表示される仕組みなどが実現できます。
メタオブジェクト機能を導入する前に、そのメリットとデメリットを理解しておきましょう。
①データの一元管理が可能に
情報の追加・更新・削除がすべて管理画面から行えるため、HTMLファイルを直接編集する必要がなくなります。
非エンジニアでも簡単に情報を更新できます。
②構造化されたデータでSEO対策にも有効
メタオブジェクトで管理された情報は構造化データとしてGoogleなどの検索エンジンに認識されやすく、リッチスニペットの表示にも活用できます。
③保守性の高いストア運営
情報の追加や変更があっても、テーマコードを修正する必要がなく、管理画面からの操作だけで対応できるため、長期的な運用が容易になります。
①設計スキルが必要
効果的なメタオブジェクトを作るには、データ構造の適切な設計が必要です。
設計が悪いと後々の運用で不便になることも。
②高度なカスタマイズにはLiquidの知識が必要
テーマエディタでの基本的な表示は簡単ですが、複雑なレイアウトや条件分岐を加えるにはLiquidコードの編集が必要になります。
A: 2023年にShopifyストアでメタオブジェクト機能が利用可能になりました。
管理画面の「コンテンツ」メニューに「メタオブジェクト」が表示されていれば利用できます。
A: 使えます。メタオブジェクトはShopifyの標準機能なのでアプリなしで利用できます。
A: メタオブジェクトの定義に新しいフィールドを追加することはできますが、既存のフィールドのキーや種類を変更することはできません。
Shopifyのメタオブジェクト機能を活用すれば、ECサイトの情報管理がぐっと楽になります。
商品情報の拡張だけでなく、FAQやブランドストーリーなど、あなたのビジネスに必要なあらゆる情報を構造化して管理できます。
この記事で紹介した基本的な設定方法と活用事例を参考に、あなたのShopifyストアをさらに充実させてみてください。
情報の管理と表示が効率化され、業務効率が改善されます。